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I'll protect you.

第21章 初恋の人




2時限目も3時限目も4時限目も…


ずーっとシン君と屋上で話したことを思い出していた




あれから私達は



地元はどこなのかとか



涼太の話とか



好きなアーティストの話とか



まぁ、いろいろな話をした



会話が弾みすぎて私達は1時限目をサボってしまった




でも、そのおかげで



私が知らない間のシン君を知る事ができた



シン君はサッカーのスポーツ推薦でこの学校に来たこと



趣味としてギターを弾いてること




彼女はいないこと




でも





…好きな子がいること






話題が恋愛の話に傾くにつれて私の顔からはだんだんと笑顔が消えていくことに気付いた




シン君だって16歳…




過去に彼女がいてもおかしくないし




当然、胸の奥に秘めている人がいたとしても




全然おかしなことなんかじゃない…




なに勝手にショック受けてんだろ…




小さい時のことなのに




いつまでも引きずって




バカみたい…








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