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I'll protect you.

第22章 ユウと優




玄関を出て校門に寄りかかってひたすら待つ



どんよりとした天気で少し憂鬱になりながら携帯をいじって時間を潰した



ちらほら下校をする生徒が増えてきた



週の終わりの金曜日



みんなどこかに遊びに行くんだろ



カラオケに行ったりゲーセンに行ったり



都会っていいねぇ…




「あれ?奏斗?誰待ってんの?」



そう言って俺に駆け寄ってくる涼太

マスクをしているから風邪なんだろう



「内緒ー。しかもお前マスクしてんじゃん。

風邪うつるのだけはマジ勘弁だわー」



「ひどっ!

でも、俺風邪じゃないよ。

ただマスクしたい気分だっただけー」



なんだよ、その気分

マスクって一人暮らしの高校生には高いんだぞ…

贅沢な奴だな



「お前今日から学校きたのに、

風邪じゃないならなにしてたのよ」



こいつは火曜日から三日も学校を休んでた



「ただのサボり♪」



…それ以外にないもんな



「やっぱりなー」



俺らは笑ってしばらく話した




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