I'll protect you.
第23章 月曜日
ドアを開けると郵便物を確認していたユウが、俺らを見て青ざめた
「何って…ユウに用があってさー。
どこにいるかわからなかったから、
全部の部屋回ろうかと思ってたわー」
『帰って!』
広いロビーにユウの声だけが響いた
俺らをキッと睨み付けるユウの目、
みるみるうちに目に涙が溜まって今にも溢れそうなくらい。
俺に敵意を向けるその目と
ユウの目から溢れ出たモノ
どっちが本当なの?
俺はカナのようにずっと一緒にいたわけじゃない
シンのように気付いてやれるわけじゃない
だから…
「言ってくれなきゃわかんねーんだよ!!!」