I'll protect you.
第23章 月曜日
目を開けると、曇った空と涙でグシャグシャになっているユウの顔
『よかった…っカナ!!』
そう言って俺に擦り寄ってまた泣き始めるユウ。
一瞬の出来事で自分でもよくわからない。
俺、どうしたんだっけ?
んなこと思っているとコウがひょこっと空を見ていた俺の視界に入り込んできた
「…カナっ!」
コウが心配そうに俺を見つめる。
…よかった
コウ、生きてた…
俺が勝手に安心していると、ロン毛が急に叫んだ。
「おい、お前誰だ?
逃げた方が身のためだぞ〜」
ロン毛はあざ笑うように言い放った。
誰に話してんだ?
訳がわからず頭から流れてくる液体を手で止めていると、
聞き覚えのある低い声が静かな公園に響いた
「黙れ。殺すぞ」