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I'll protect you.

第5章 謎



その言葉を聞いて

確認するかのように自分の頬に手を当てる





…私、泣いてる……





なんで?





なんで…




すると、自分の目の前が誰かの背中で遮られた



「あー。

こいつ花粉症なんだ。

今の時期すごいからさ。

ユウ、薬は家にあるのか?」



カナ何言ってるの?


……花粉症…?


なんの話?


するとカナは私の方に向き直り


「薬は家か…?」


…ゾクッ…

まるで女の子かのように可愛い笑顔
それなのに目は全然笑ってなくて


『…はい』


私は他に何も言えなかった…








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