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I'll protect you.

第5章 謎



玄関の扉が閉まったのを確認すると
カナはクルッと私の方に向き直した


その顔がとても苦しそうだった


「…さっきはどうしたんだ……?」




カナ…


やっぱり庇ってくれたんだ…


カナの優しさにまた涙が溢れそうになるのをぐっと我慢した


カナが心配そうに覗き込む


「…ユウ?」



『……ったの…』



「ん?」








『…ただ……









帰りたくなかったの……』





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