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I'll protect you.

第27章 過去




『…カナ』



俺の少し後ろを歩くユウが、力のない声で俺の名前を呼ぶ。



「どーしたー?」



わざと明るい声を出してユウに問いかけてみても、ユウは暗い顔をしたままだ。



『私はみんなといていいの?』



「いいんだよ」



また、視線を地面におとして顔を俯かせるユウ。




『でも、もし……』





聞きたくない






『好きな人とか彼女がいるなら


私は邪魔でしょ……?』









ユウは……










コウかシンのどちらかのことが……





好きなんだな……







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