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I'll protect you.

第6章 本音

ここに引っ越す前の話なんだけどね、

お母さんの帰りが毎日遅かったり
たまに帰ってこないことがあったの

家にいるのは私とお父さんだけで
お父さんは帰ってこないお母さんにイライラして
私に、お母さんはどこにいるんだ って
言いなさい って

わからないって言ったら叩かれた、蹴られた

私は本当に知らなくて
ずっと仕事が忙しいんだと思ってたの…

私は殴られるのが嫌でお母さんに早く帰ってきてって
私殴られて蹴られたんだよって言ったのに
お母さんは一度も早く帰って来てくれなかった…

お母さんがいない時
お父さんは私に暴力ばっかり
ごめんなさいって言っても許してくれなくて
毎日毎日…殴られた…

それをお母さんは知ってるのに助けてなんかくれなかった…

それどころか、お母さんはお父さんが仕事で出張の時に
知らない男の人を家に連れてきてたの

それで私はそうゆうことだったんだって気付いたの

それから間もなくしてお父さんとお母さんは離婚した。
お母さんの希望で
私はお母さんに付いてくことになったの。
私も痛いのは
もう嫌だから…

だから私はここに引っ越してきたの…

でもね、離婚して引っ越しても
その男の人は一緒に住んでるの

お母さんは私の言うことよりも
その人を信じるの

私の居場所はどこにもない…

お母さんは、もう私を見てくれない……』


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