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I'll protect you.

第29章 GW

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*コウキside*



『お風呂上がったよ〜』


濡れた髪のまま未来は風呂場から出てきてドライヤーで髪を乾かす


『そういえば、ここに来る前心に会ってさ

後で来るって言ってたよー』


ドライヤーをかけているせいか未来の声が大きくなる


それにつられて俺の声のボリュームも自然と大きくなる


「シンのことだから勝手に入ってくるかもよー

着替えるときは脱衣所行けよ」


未来はドライヤーを止めて俺をじっと見た


『勝手に入ってこれるってことは、

合鍵わたしてるってこと!?

あんた達本当に仲良しね!?』


もともと大きな目がこれでもかと開けて俺を見てくる未来


「幼馴染みだからなー。

家族同然のように育ったし」


未来は俺の目の前に座って、向かい合って俺の手を握った


突然の未来の行動に、俺は未来の顔を覗き込んだ



『…ちゃんとわかってるから。

光輝は友達をどれだけ大切にしてるかもわかってるから……

だから、心配しないで

私は光輝のそうゆうとこも大好きだからね』




未来の少し涙が溜まっている目





『光輝』





切なそうに呟く未来の声






手を握っている未来の手を握り返した







俺達は視線を絡めて





どちらからともなく唇を重ねた




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