
I'll protect you.
第29章 GW
『……シン君に好きな人がいるのは知ってたし、
その人と付き合った時はシン君とその人の恋を
応援する覚悟もできてた……っ
自分でそうするって決めたの…っ
でも、その現実を突き付けられると悔しいの…
自分勝手だよね私って…
シン君とその人が話してるの見て胸が苦しくて、
思い出しただけで嫌で、涙が勝手に出てくるの…
嫌だよこんなの……っ
好きなの…シン君が大好きなの……
もう、離れたくないよ……っ』
ユウ……
机に突っ伏して声を上げて泣いているユウ
そんなユウにかける言葉がない。
なんでそんなに好きになったんだよ…
なんでシンなんだよ…
なんで……
俺は我に返って考えるのをやめた
何考えてんだ俺は……
俺が一番大切にしなきゃいけないのは
未来なんだ……
