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I'll protect you.

第34章 初カノ初カレ

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シン君の彼女になって3日……




いつもと同じように部活と選抜の練習のシン君




なかなか会えないのも無理はない




それでも……




「優、今日の唐揚げも美味かったー」



お昼になると、シン君は空になったお弁当箱を”美味しい”という言葉を添えて渡しに来てくれる。



お弁当はめんどくさいし、お弁当箱を洗わせるのは悪い


って言うシン君の意見を完全に無視して毎日お弁当を届けている。



『それはよかった!

でも、明日から夏休みだからお弁当はしばらくないねー』



「そっか、みんな夏休みだもんな。

来週は部活で合宿だし、

再来週は選抜で合宿だから優にもなかなか会えないなー」



シン君はそう言ってすごく残念そうな顔をしながら話し続けた



「でも合宿がある分、休みは多いから。

休みの日は連絡するわ」



『うん!合宿頑張ってね!』





……これがカップルってものなのか…





なんか幸せだなぁ







「ストーーーーップ!!!

お前ら!付き合ってるからってな!

俺らを忘れるな!

構ってくれないと寂しくて死ぬんだぞ!!」




「ユウ、彼氏ができたらお兄ちゃんは放ったらかしか?

お兄ちゃん、悲しいんですけど!!」





シン君と付き合っている事を伝えた今でも



カナとコウキ君はいつものように接してくれて……



気を使われるんじゃないかって不安だったけど



この二人は一切気を使わない



おかげで、今でも晩ご飯を一緒に食べたり、



毎朝一緒に登校してくれたりと



普段と変わらない日常を過ごしていた




「シン!

お前休みあるなら1日くらいみんなでどっか行こうとか考えねーのかよ!!

俺らとも遊べよ!!」




「ちゃんと考えてるから大丈夫。

俺がお前達のことを忘れる筈がないだろ?」




2人とも嬉しさのあまりシン君に抱き着き、ぴょんぴょん跳ねながら喜んでいた



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