
I'll protect you.
第36章 犠牲
「呼び出しどうも。
今日はどうしたのかな?」
もう既に来て空を眺めている奴の隣に座った。
そいつは、メガネをクイッと上げて話し出した。
「日向についてです。
最近、月曜日も家にいないのでは?」
「……選抜の練習だって聞いてるけど?」
違うのか……?
「選抜の練習は必ず月曜日が休みです。
僕も選抜なのでそれだけは絶対です」
じゃあ、シンは……?
「……藤宮の妹を守って下さい。
日向だけでは無理なんです」
神崎 直人……
こいつは何を知っていて、
何を隠してる
