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I'll protect you.

第38章 いつか、また……

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『優!あんたまだ家出中なの?

今日はうちおいでよ!』




『えっ!いいの!?行く行く!』





シン君と別れて1ヶ月以上過ぎていた




あれからシン君には一度も会ってない





『心様と喧嘩でもしてんのー?

心様のあの噂、デタラメだってサッカー部の奴等言ってたよ?』



『もう、いいの。別れたもん』


『は?』



早紀は私を見て、目を見開きながら詰め寄ってくる。


『バッカじゃないの!!?

あんな優しい人いないよ!!?』


『そんなの知ってるし』



ただ、シン君には私のことでこれ以上は迷惑を掛けたくなかった。



『……心様の停学期間とっくに終わってるよね?

全然学校来ないけどどうしたんだろ?』


『……知らないよ』


『カナちゃんもずっといないよね……』


『……。』



唯一、学校にいるコウキ君はそそくさと他クラスへの出入りをしてるのをよく見かけていた。



私が極端にみんなを避けていることがわかっているのか、コウキ君は無理に話しかけてこようとはしなかった。



私達は窓から外を眺めながら、他愛もない話をしているとクラスの男の子に名前を呼ばれた。






「藤宮、2年のお兄さんがお前を呼んでるぞー」







……お兄ちゃん?







「優」




私の名前を呼んで、不敵な笑みを浮かべるお兄ちゃんに私は恐怖のあまりその場を動けなかった



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