
I'll protect you.
第42章 巡り会い
「……」
『……』
……沈黙が辛い。
何か用があったわけじゃなかったんだね……
反対側で楽しそうに話しているカナと光輝君を見て暇を潰す。
すると、隣りから本を閉じた時のポンという音がした。
「後悔してるんですね」
神崎くんの言葉に主語はないけど、
彼の言いたいことはわかってる。
『後悔してないって言ったら嘘になる』
最後まで心君の状況を知っていた神崎くん
そんな彼だからこそ
嘘はつけない。
「日向も後悔してますよ。
あなたと別れたことだけは」
