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ショートラブストーリー

第6章 祐香(ゆか)

「ぁんっ!!」

腰がびくんと跳ねた。

ゾクゾクが腰から背筋に這い上がってくる。

「あんっ!!あ、あぁ…っ!!」

何かが体の中を駆け上がって、抜けた瞬間、頭の中が真っ白になって至福感に包まれた。

浅く息をつき、友喜に手を伸ばす。

手を握り、あたしの顔を見つめ、友喜は目を細くした。

「祐香ちゃん、イッた?」

「え…?」

今のがイクって事なの!?

「祐香ちゃんが感じてくれて、何か嬉しい」

本当に嬉しそうに話してる。

そんな友喜の顔を見て、嬉しいような恥ずかしいような…複雑な気持ちになった。

空いてる手で友喜を抱きしめて、耳元で囁いた。

「友喜…来て…?」

「…いいの?」

返事の代わりに、抱き締める腕に力を入れた。

「祐香ちゃん…」

髪の毛を撫でられ、おでこにキスをされて…

視線が絡んだとき、どちらからともなく微笑んだ。

何か、すっごく幸せ。


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