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まとまらないお話たち

第11章 11


「カシューさん、素敵なパートナーが見つかるといいですね」
そろそろ少女は行くという。
お茶ご馳走様でした、と言って立ち上がる。
「あっ…いえ。見つかりますよ」
立ち上がったあとで、少女は笑顔で訂正した。
「     」
こちらの唇の動きのあと、少女は会釈するとくるりと背を向け歩きだす。
カシューは最後に彼女に告げた言葉が。
間違いなく自身の声に聴こえた。
久しぶりの自分の音色に。
ありがとう――――――――――。

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