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まとまらないお話たち

第15章 15

まだまだ堅苦しい語句が並んでいたけど、特に興味もないのでやめた。
悪いけどあの子にここまで人間の知識があるとは思えない。
おそらく書庫で事典を丸写ししたんだろう。
それで教員に注意を受けたのかしら……?
不思議に思いながら読んでいて、ふと文末に目が留まった。
……ああ、これは……。
まったくしょうがない子。
困り眉で小さく息を吐いた時、大きな物音がした。
いけない、外耳道に蓋するの忘れてた。
振り返ると今日のおかずが暴れていた。
驚いた。
まだ動けたのね。
言葉を無くしたただの叫びは本当に耳障りで。
叫喚って言うのかしら?
そういえば阿鼻叫喚なんて言葉が人間の世界ではあるようだけれど。

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