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片想い

第18章 色に出にけり

次の日も屋上に彼女を見つけた

俺は勇気を出して彼女に近づいた。

「先生、何を見てるの?何を思ってるの?
 
 なんで泣いてるの?」

ゆっくり視線を俺に合わせた彼女は

朧気に口を開く

「彼がね、遠くに行ってしまったの。

 私を置いて‥‥

 ずっと一緒だって、

 いつもそばにいるって

 ‥‥嘘つきよね。」

そういってまた空を見上げた。

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