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片想い

第8章 生きていることが

草の生い茂った滑走路では

零戦に乗った10代の若者が

精悍な顔で 敬礼をして 

飛び立っていく

その顔は あまりにも誇り高く

自分が誰かのために戦うことに

自負の念を持っているようだと
 
自分に向かって敬礼する彼に

思わず背を伸ばして敬礼をかえす

感謝の思いとともに 


彼らは どんな想いで

飛び立ったのだろう

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