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年下なんて関係ないっ!

第2章 偶然?いや、奇跡?

『あたし、ここだから…あの、さっきのことは内密にしてよ』

「わかってます。自慰をしてること、後輩に見られたなんて、広まったら、先輩のメンツないですもんね」

顔が真っ赤になるのを感じた。

『ばっ!馬鹿!こ、公衆の面前でそんなこと、言わないでよ!サイテー!』

戸塚は肩を震わせて、笑った。

ピー

発車の合図が鳴った。

『戸塚!』

『私のこと、ほんとに覚えてない?会った記憶があるんだけど』

戸塚が顔をしかめる。

ドアが閉まった。

『え、ちょっ!』

最後に見えたのは、手を振る戸塚の姿だった。

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