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年下なんて関係ないっ!

第5章 長い長い片思い

9年前…。

俺は中学1年生だった。

俺は三度の飯より野球が好きな野球少年だった。

部活はもちろん、野球部に入った。

小学生のときのクラブチームではそこそこいいポジションにいた俺も、いろんな学校から来た他の部員の足元にも及ばなかった。

悔しい…。

家の近くの空き地の塀に何度もボールを打ちつけた。

ときどき、近所の高校生の将人兄ちゃんがキャッチボールもしてくれた。


ある日のこと…。

「春樹、俺の高校に見学に来ないか?」

将人兄ちゃんがそう言った。


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