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禁断兄妹

第6章 綺麗にしてあげよっか‥‥


スルッ‥‥

お兄ちゃんの手のひらの汗で滑ったのか
私の両手が抜けた。


「‥‥っ‥‥」


お兄ちゃんがハッとしたように
一瞬動きを止める。

私は肘をついてもがくように上半身を起こすと
押さえつけているお兄ちゃんを蹴るようにして
夢中で両足を引き抜いた。


「痛って!」


軽く顔をしかめたお兄ちゃんに構わず
私は身体を反転させて
這うようにソファのサイドから飛び出した───

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