禁断兄妹
第7章 二回目の絶頂
乳首から左手を離したお兄ちゃんが
私の顎を持ち上げて自分のほうへ向かせる。
涙目でゆらぐ視界の中
息がかかるほど近くにある
お兄ちゃんの顔
燃えるような
熱い眼差し
私は肩で息をしながら
見つめ返した。
ふっと切なげに細められたお兄ちゃんの瞳
二つの視線が甘く絡み合った瞬間
身体で感じる快感とは違う
不思議な感情の高ぶりが
私を包んだ。
───妹だなんて思ったこと、一度もなかった───
───いつか萌と愛し合えると思ってた───
さっきの切ない告白が蘇って
私の胸を締め付ける。
でも
───‥‥愛されたいなんて‥‥もう思ってないよ‥‥ただ、死ぬほど、抱きたいだけ‥‥───
そう言って
意地悪に笑って
私を責めたてた。
お兄ちゃん
今何を思ってるの
何を隠してるの
もう大嫌いなはずなのに
お兄ちゃんの本当の気持ちが知りたい
さっきまで激しく抵抗して泣いていた時とは
明らかに違う感情
何故なのか自分でもわからない
快感を与えられ過ぎて
私はおかしくなってしまったの‥‥?
身体に
頭が
引きずられてるの‥‥?