禁断兄妹
第17章 告白、そして指で‥‥ ※※柊side※※
鍵を開けて家に入ると
ちょうどバスルームから出てきた萌と鉢合わせた。
「・・・・ただいま」
俺は微笑んだ。
「・・・・お、おかえりっ」
萌は明らかに動揺していた。
ふっ、と
俺は笑ってしまった。
やっぱり
昨日のあの時
お前
寝たふりをしていたんだな
ちゃんと感じていたんだな
湧き上がる甘苦しい感情に胸が締めつけられて
今すぐ手を伸ばしたい衝動にかられる。
「お風呂、次入っていいよっ」
濡れた髪からシャンプーの香りをさせながら
萌は自分の部屋へ早足で入っていった。
カチリ
鍵のかかる小さな音に
俺は目を細めた。