禁断兄妹
第17章 告白、そして指で‥‥ ※※柊side※※
俺は背中から離した右手で萌の顎をつまむと
親指で下唇を軽く押し下げた。
同時に上唇を持ち上げるように口づけて
舌を滑り込ませる。
「ン‥‥っ」
鼻にかかるような甘い声をあげて
萌が再び
ぴくんと身体を震わせた。
俺は
はやる気持ちを抑えながら
熱い口内をゆっくりと舌でまさぐった。
俺の胸を押し返そうとしていた両手は
爪を立てるように両肩の辺りを強く掴んで
時折その力を強めては
俺からなんとか逃れようとする。
本当に嫌なら
俺の舌を噛み切ってみろよ
かまわないから
上顎
下顎
くまなくなぞり上げて
そして奥に縮こまる小さな舌を絡めとると
萌の指が
ぎゅっと俺の肩に食い込んだ。
怯えるように震える舌は
あまりにも甘くて
頭も
身体も
溶けていく