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禁断兄妹

第18章 犯されるって、言えば‥‥?※※柊side※※


俺の膝から飛び降りた萌
まっすぐ電話に向かって駆けていく。

だと思った

俺は
息を切らせながら受話器をとる萌の背中を
ぼんやりと見つめた。

自分の部屋に逃げ込めばいいものを

子供だ

まだ
ほんの十三歳の子供


「もしもし、お、お母さん‥‥っ」


俺は立ち上がると
両手で受話器を握り締めている萌の背後に
ゆっくりと近づいていった。

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