禁断兄妹
第23章 誰とセックスしても
俺は最初
死んでも挿入だけはしないと決めていた。
お前の処女を奪う資格など俺にはないと
思っていたから。
でも
我慢できなくなって
挿入れていいかって聞いておきながら
だめだと言われても
どんなに泣いて抵抗しても
もう絶対挿入れてやるって思った。
なのにお前は
俺を見上げて
俺の目を見て
頷いた。
その瞬間
初めて出会った日のことを
思い出した。
世界中の光を一身に集めたように輝いて
静かに俺を見上げていた萌
俺が守ってやるんだって心に誓った
あの日の小学生の俺が
今にも萌を犯そうとしている今の俺を
ぶん殴った。
萌
あの時お前
どうして頷いた
その答えを聞くことはもうないのに
それがどんな答えだったとしても
たとえ俺の望む答えだったとしても
もう何の意味もないのに
バカな俺は
あれからずっと
繰り返し考えてしまうんだよ
萌