
禁断兄妹
第28章 俺にとどめを刺せ ※※柊side※※
「あんなことをした俺を、誰もいない家にあげる気‥‥?」
月明かりが
萌の小さな身体の震えを照らし出す。
「あの夜のこと‥‥忘れたの‥‥?」
瞬きもしない萌の瞳が
俺の言葉に揺れる。
「あれからずっと後悔してた‥‥許して欲しいと思ってた‥‥でも、なかったことにされるくらいなら、一生憎まれてた方がまだましだ‥‥」
萌
俺のこの気持ち
伝わるだろうか
萌
今決めて
俺を憎み突き放す
それとも
「それとも‥‥この前の続きをされてもいいって、こと‥‥?」
俺を一人の男として愛してくれる
萌
