禁断兄妹
第33章 熱帯夜 ~ひとつになる夜~
呼吸困難になって溺れそうな私の唇から
柊が熱い息を吐きながら唇を離した。
「ほぐすから‥‥痛かったら、言えよ‥‥」
掠れたような囁き声
少し早口なのは
柊も興奮してるからなの
胸から離れた柊の右手
肩幅に開いている私の両足の間へと
指先を下にして
まっすぐに滑り落ちていく。
「‥‥ッ‥‥」
思わず腰が引けて後ろへ座り込もうとする私の腰に
胸から離れた柊のもう片方の手が
抱きとめるように巻きつく。
この姿勢のままでいろってこと
ぴたりと入口に当てられた指先
「‥‥あ‥‥」
身体が震えて
背筋が伸びる。
「こっち、見て‥‥?」
甘く囁かれて
柊と目を合わせた瞬間
私の中へ
一本の指がゆっくりと差し込まれた。
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える