禁断兄妹
第37章 永遠の愛を
───来週自分がどうなっているか、俺にもわからない───
もしこれが父さんじゃなく
萌だったら
俺はどうする
寄り添うように俺の隣に座って
俺のコートの端をつまんだまま
嬉しそうに窓の外を見ている萌
差し込む光に頬の産毛が光って
綺麗だ。
もし萌がそんなことになったら
俺は萌が望むことなら
なんだってするだろう
聞きたいことがあるなら
なんだって答えるだろう
そうせずにはいられないんじゃないか
それが愛する人への当然の行動なら
俺は父さんを
手酷く裏切っているんじゃないか
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