テキストサイズ

禁断兄妹

第37章 永遠の愛を


目の前に広がる海が
冬の柔らかな光に輝いている。

波は穏やかな音をたてながら
寄せては返して
俺達を包む。

砂の上に膝をつき
俺を抱き締めている萌
その背中に俺も両手を回した。

光を囲いこんだ腕の中
温かい。

永遠なんてあるわけない
欲しがりながら
心のどこかでそう思っていた。

だけど


信じられる

お前となら
心から信じられる。

永遠の
愛を

ストーリーメニュー

TOPTOPへ