禁断兄妹
第42章 優しくしたいけど‥‥無理かも知れない~ベッドの上で①~
熱い囁きが聞こえて
薄く開いた目の前
揺らめく炎を宿した柊の瞳が
射るように私を見つめている。
「ちゃんと目を開けて、俺を感じろ‥‥」
掠れた声で低く囁かれて
胸が震える。
「‥‥うん‥‥」
肩で息をしながら頷いた私を
その炎の中に閉じ込めたまま
柊の瞳は微笑むように細くなっていく。
「そうだ‥‥俺から目を逸らすな‥‥」
胸を焦がすような狂おしい言葉と共に
背中から外された左手が
私の開かれた両足の間に滑り落ちてきて
迷いなくひだを押し広げる。
「‥‥っ!!」
クリトリスが露に剥かれた感覚
心臓が鷲掴みされる。
「しゅ、柊‥‥っ」
「そんな顔で、そんな声出されたら‥‥たまらないな‥‥」
柊はあでやかな笑みを浮かべながら熱っぽくそう呟くと
私の両足の間へ上半身を沈め始めた。
途中まで甘く絡ませていた視線
ふっと断ち切れた次の瞬間
「ああッ‥‥!!」
私は声高く
鳴いていた。
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える