テキストサイズ

「お嬢様。」

第7章 どきどき

ご飯いこう、に頷いて

連れてきてもらったのは

古びた定食屋さん。

中に入るとおじいちゃんと

おばあちゃんがいた。

「いらっしゃい。蓮ちゃん久しぶり」

ゆっくり、波の音みたいに

優しい声のおばあちゃん。

と、素っ気ない態度のおじいちゃん。

「いつものふたつ」

あたしはこういう店にはいるのは

はじめてで、なんだか緊張するし

キョロキョロしてしまう。

おばあちゃんが水を持って

こちらに寄ってきた。

「蓮ちゃんの彼女かい?かわいいねえ」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ