テキストサイズ

それでも好きな人

第14章 同じ穴のムジナ



「やっぱお前は最高、最高の女だよ」


その言葉
智之のその言葉を聞くのは二度目だった
今日と記憶から消した
あの日と…


香苗「…」


あれは今から数年前…


香苗「お願いがあるんだけど…」

智之「子供でも出来た?」

香苗「違う」

智之「じゃあ何?」

香苗「ある子を…私の妹を立ち直れない
くらい痛め付けてほしいの」

智之「妹って…お前それ本気で言ってん
の?」

香苗「本気よ、出来るの?出来ないの?
出来ないなら他の人に…」

智之「出来るよ」

香苗「…」


数年前
私はある理由から妹を売った
智之には前科者の知り合いが大勢いる
その人達に
お願いをしたら
妹、美鈴がどうなるか何をされるか
香苗には十分わかっていた

だけどわかってて敢えて頼んだ
それを承知の上で
彼らに…


香苗「50万入ってる」

智之「どうも」

香苗「くれぐれも証拠を残さないように
あと…」

智之「何」

香苗「この先、二度とセックス出来ない
くらい怖い思いをさせてあげて」

智之「了解(笑)」

香苗「…」


ストーリーメニュー

TOPTOPへ