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それでも好きな人

第15章 不慮の事故



美鈴「…」

拓真「美鈴ちゃん?」

美鈴「あっごめんなさい…立ち聞きする
気はなかったんだけ…」

拓真「もう終わるから一緒に帰ろう」

美鈴「うんっ、あっこれっチョコレート
手作りじゃないんだけど…」

拓真「ありがとう」

美鈴「お姉ちゃんからはもうもらった?
チョコレート…」

拓真「まだ」

美鈴「きっと手作りのチョコレートだと
思うよ、お姉ちゃんお菓子作りも得意だ
から」

拓真「そうかもね、でも僕は美鈴ちゃん
からのチョコが一番嬉しいよ」

美鈴「…ありがとう」


放課後の学校
生徒達はもう帰っていた為
人目も気にせずまるで恋人同士のように
見つめ合い
会話していた二人
だけど…


康太「あれっ…美鈴?」


だけどこの時
その様子を康太に見られていた
康太は二人の関係、家族である事は知っ
ていた
だけど直感的に二人の間に漂う
微妙な空気、雰囲気に
気づいていた


康太「…」


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