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美鈴「葬儀や告別式には行けなかったけ
どお線香くらい…」

拓真「行けないよ…」

美鈴「どうして？奥田先生だってお義兄
さんが来てくれるの待って…」

拓真「だって…だって僕が奥田先生を殺
したから…」

美鈴「えっ！？」

拓真「僕が先生を殺した…」

美鈴「お義兄さん…」

拓真「…」


奥田先生は事故で亡くなった
目撃者の証言によると電話をかけようと
店を出た際
飲酒運転の暴走車に轢かれ出血多量で
亡くなってしまった
決して
拓真のせいなどではない
だけど…


拓真「僕が…僕がもっと早く行ってれば
あんな事にはならなかったのに…」

美鈴「違う！！違うよ！！」

拓真「僕のせいで…」

美鈴「お義兄さんのせいじゃない」

拓真「…！？」

美鈴「違う、違うよ」

拓真「…うぅっ」

美鈴「…」


小さく体を震わせ
泣き出してしまった拓真
美鈴はそんな拓真を自分の胸に引き寄せ
ると
優しく抱きしめ拓真が落ち着くまで
ずっとそのままでいた