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香苗「…」

看護婦「お疲れ様でした」

香苗「…ありがとうございます」


最近の日課は
定期的な献血だった
こんな事で自分のした事が許されるとは
思っていない
だけど
今の自分に出来るのはこれだけ

いつかまた
美鈴や拓真に産まれてくる子供に
会える事を信じ今は出来る事をするしか
なかった

そしてその日は…



美鈴「こんにちは」

看護婦「こんにちは、赤ちゃんの調子は
どうですか？」

美鈴「最近、蹴るようになってきてます
もう元気元気で」

看護婦「元気が一番ですよ」

香苗「…」


すれ違った二人
この時はお互い気づく事はなかったが
二人が再び再会する日は
そう遠くはない…



（完）