それでも好きな人
第5章 葛藤
拓真「おはよう」
美鈴「…おはようございます」
あれから
数日が過ぎていた
二人が関係をもったのは一度だけ
あの夜だけで、あれ以来何もしていない
キスも
セックスも…
香苗「美鈴、悪いけどお母さんに薬運ん
でくれる?」
美鈴「わかった」
香苗から薬を受け取り
母の部屋に薬と水を運んだ美鈴
部屋では母が朝ご飯を食べ終え薬がくる
のを待っていた
美鈴「お母さん、おはよう」
母「おはよう」
美鈴「薬持ってきたから、食器片付ける
ね」
母「ありがとう」
母に見守られながら
食べ終わった食器を片付ける美鈴
勘のいい人だから拓真との事がバレそう
だったが
母は意外な事を
口にした
母「美鈴は好きな人とか付き合ってる人
とかいないの?」
美鈴「何で急に…そんな事…」
母「急じゃないわよ」
美鈴「…」