テキストサイズ

華のしずく~あなた色に染められて~

第27章 【月華-月姫(TSUKIHI)-~華のしずく~】幻の蝶

「殿も酔狂なお方よ。女郎上がりの、しかも異国の女を城に召し上げられるとは。この国の女子にも飽きて、ちと毛色の変わった女に興味をお持ちになったものか」
 定子は一瞬口をつぐみ、それから再び陰にこもった笑いを洩らした。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ