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華のしずく~あなた色に染められて~

第28章 【剣(KEN)~華のしずく~】 運命の邂逅

「おっかさんは、いねえのか」
 その問いに、丑松がこっくりとする。龍伍は言った。
「おっとっつぁんが帰ってくるまで、ここにいな」
「本当?」
 丑松が涙ぐんだ眼で見ると、龍伍は大きく頷いた。
「遠慮は要らねえ。自分の家だと思って、好きなだけいると良い」

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