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華のしずく~あなた色に染められて~

第28章 【剣(KEN)~華のしずく~】 運命の邂逅

 龍伍は子犬をそっと地面に降ろした。手に持っていた大福を与えてやると、子犬は腹を空かせていたらしく、歓んで尻尾を振りながら食べる。
「淋しくなったら、いつでも来いよ」
 子犬は無心に餅を食べている。
 龍伍は、そんな子犬に優しく声をかけた。

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