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華のしずく~あなた色に染められて~

第3章 【華のしずく】~夏雷~

「そうよの。鷹虎の国白虎と我が国朱雀は我が父の代より同盟を結びしを、鷹虎はあっさりとそれを反故にする。人は一枚の紙切れよりも己が野望を優先する。真の平和、泰平を望むならば、より強い支配者が必要なのかもしれぬな」
「より強い支配者―」
 信成の言葉をなぞる珠々に、信成は力強く頷く。

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