テキストサイズ

華のしずく~あなた色に染められて~

第30章 【剣(KEN)~華のしずく~】 闇に喚ばれし者

 が、右大臣拝命の御礼を帝に奏上のため上洛、京都に滞在中にその宿所本仁寺において逆臣安良井道綱(やすらいみちつな)に討たれ非業の死を遂げた。時に、秀吉は五十歳、本仁寺において死の間際、「人生五十年、下天のうちを比ぶれば、夢まぼろしの如くなり。ひとたび生を得て、成さぬ者のあるべきか」と幸若舞を舞い謡ったのは有名な逸話である。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ