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華のしずく~あなた色に染められて~

第3章 【華のしずく】~夏雷~

 何かただならぬ事態が起きようとしている、そんな予感があった。時代の波が大きくうねり、歴史が動こうとしている。果たして、信成の目指す泰平の世が本当に来るのだろうか、珠々には暗雲立ちこめるはるか彼方に何があるのか判らない。彼女が祈るのは、ただ愛する男の安寧だけであった。

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