テキストサイズ

華のしずく~あなた色に染められて~

第4章 【華のしずく】~試練~

「珠々はわしの最愛の妻じゃ。のう、珠々。秀吉という男は十指に余る美女を常に身辺に侍らせているそうだ。その中には南蛮よりの異国人の女もいると聞く。あやつの女好きを知らぬ者はおらぬ。人質にというのは体の良い方便で、その実は側室にするつもりなのであろう。そなたの美しさはこの頃、国の外にも聞こえているというからな。わしの掌中の玉と愛でる女を側妾に所望とは、わしも随分と見くびられたものよ」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ