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華のしずく~あなた色に染められて~

第6章  雪の華~華のしずく~

「姫さまっ、姫さまっ!!」
 柏木が涙声で徳姫の身体を抱きかかえ、呼ぶ。
「信晴さまの、このご所業! 天下さま(秀吉)の御息女に対してのこのお心なきお仕打ちは到底許されるものではございませぬ。柏木、早速に青龍におわすお館さまにこの儀、お知らせつかまつる所存」

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