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華のしずく~あなた色に染められて~

第10章 【紫陽花~華のしずく~】一

 むろん、明子は父に否と言った。が、秀吉の手前、断りきれるものではないことはよく判っている。父のことを思えば、明子はその命に従うしかなかった。元々、人質を望んだのは秀吉の方なのだ。

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