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華のしずく~あなた色に染められて~

第12章 【残菊~華のしずく~】序章

「ね、藍丸様?」
 応えをせかすように五喜が小首を傾げて藍丸を見つめる。藍丸は五喜から眩しげに眼を逸らせた。
「判りました。お約束致します」
「本当でございますか? 真に五喜を藍丸様のお嫁様にして頂けるのですね」
 歓びに輝く五喜の顔。藍丸は深く頷いた。
「はい、確かに」

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