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いつまでも、何年経っても切なくて

第18章 上司から恋人へ

私は小野寺補佐の気持ちを断ることができなかった


ここ最近二人で一緒に居ることが多かったし
楽しかった



あんな真剣な告白の後、

「物は試しだぞ、是非ともお試しあれ」
ってふざけて言うから


『それじゃあ、試してみようかな』

そう答えた


小野寺補佐は「生意気っ」と言いながらも
喜んでくれていた



私はこうして人生で二人目の彼氏ができた


付き合ってからは“莉子”“達也さん”で呼び合っていたが意外に可愛い所が沢山あって、私は達ちゃんと呼ぶことにした




響のことを思い出すことも少なくなっていった




この時の私は




もうすぐ響と再会するなんて




思いもしていなかったんだ

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