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いつまでも、何年経っても切なくて

第19章 あなたを信じて待つ

車が一台アパートの前に停まった


運転席からは見知らぬ男

助手席からは

俺が会いたくて会いたくて仕方がなかった

莉子が降りてきた


俺は咄嗟に隠れた



男が買い物袋を右手に持ち、左手は


莉子の右手と繋がれていた



二人はとても楽しそうに
莉子の部屋の中へと入って行った


俺はしばらくその場に立ち尽くしていた




誰が見ても二人は恋人だって思うだろう



莉子が幸せそうに笑っているのに




俺はとてもショックだった...

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